
美しいビーチとイグアナが出迎えてくれるマヤ文明の遺跡。トゥルムは遺跡初心者にこそオススメしたい
カンクン旅行の魅力は一つに挙げられないほどバラエティに富んでいますが、その中でも『マヤ文明の遺跡で先人の歴史に想いを馳せる』という経験には特別なものがあります。
しかし、『チチェン・イツァ』『トゥルム』『コパ』など、数多くのマヤ文明の遺跡がありますが、どこを選べばいいのか、迷ってしまうこともあるかと思います。
- せっかくカンクンに来たんだから、マヤ文明の遺跡には行きたい
- でもチチェン・イツァに行くほど本気ではない(二時間半かかるのは遠い)
- 一時間半程度で着いて午前中で終了し、午後からはシェルハ海洋公園で遊んで帰って来たい
そんな、遺跡のライトユーザーの方にぜひオススメしたいのが『トゥルム遺跡』です。
このエントリーでは、トゥルム遺跡のツアー予約から実際のツアー体験、覚えておくべきお役立ちポイントについてご説明します。
トゥルム遺跡って?
まずはトゥルム遺跡について説明します。
トゥルム遺跡は、マヤ文明末期に栄えた城壁都市の遺跡である。内陸にあるコバー遺跡のための主要な港として用いられていた。
メキシコのカリブ海に面したユカタン半島東海岸のキンタナ・ロー州にあり、廃墟は、高さ12メートル(39フィート)の崖の上に位置している。
トゥルムは、マヤ人によって造られ居住された最後の都市の1つで、13から15世紀の間に繁栄し、スペイン人がメキシコを占領し始めた後もおよそ70年間を生き延びた。
スペインの移民によって持ち込まれた感染症が、終焉の原因であったようにも見られている。トゥルムは、沿岸部で最も保存の良いマヤ遺跡の一つ。
※ Wikipediaより
海沿いにあるので主要な港として栄えた場所です。
事前にツアーに申し込む
ツアーに申し込まなくても、レンタカーを借りたりバス等を利用してトゥルム遺跡に行くことはできますが、メキシコの荒い車社会で自分で運転するなんて現実的じゃありませんし、バスで行くのもちょっと大変です。
よほど自信があるか困難な道を選びたい症候群の方じゃない限り、ツアーを申込んだほうがいいでしょう。
また、フロントにツアーデスクがあるホテルが多いのでカンクンに着いてからでもツアーを申し込むことはできますが、念のため日本にいる時にネットから予約するのを推奨します。
代表的なツアー会社
トゥルム遺跡のツアーを申し込めるのは下記の会社です。ほとんどのツアーがトゥルム単独ではなく、シェルハやセノーテとの抱き合わせツアーになっています。
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そのことからも、ライトな遺跡ユーザーに向いていることがわかるでしょう。
それぞれ値段や内容も微妙に違いますので、自分にあった内容の会社を選択しましょう。
僕は最終的に『ルートツアーズ』さんにしました。
シェルハと半日ずつのツアーにしたのですが、トゥルムはちょうどよかったです。半日いて満喫できるくらいのボリュームなので、マヤ文明の遺跡を充分に味わうことができるでしょう。
もしトゥルムのビーチで海水浴をしようと考えている場合は、半日では全然足りないと思いますので注意して下さい。
予約のやり取り
日本にいる間にメールで質問して、わからない部分は極力なくしておきましょう。
- ツアーの料金の再確認
- 集合時間と場所
- 気温や天気、服装の注意点
- ツアーの所要時間
- ドライバーとガイドへのチップ
ここまで確認できれば、問題ないと思います。
ツアーへ出発
カンクンのホテルゾーンの、ある程度の大きなホテルであれば、ホテルの入口までガイドが迎えに来てくれるでしょう。
早朝(7:00〜8:00)に出発するツアーが多いの、前日に疲労とアルコールを残しすぎて寝坊しないように注意が必要ですね。
たくさんのツアー参加者とツアーガイドがホテルの玄関に入り乱れます。焦らずに名前が呼ばれるのを待ちましょう。
※ 現地のガイドさんが日本語の名前を発音できなくて、なかなか呼ばれないか、呼ばれてもわかりにくい場合もありますので、気を抜かずに集中して聞いた方がいいですね。
服装と持ち物
前日に荷物と服装の準備をしておきましょう。忘れ物に注意です。
- 上下とも半袖でOKです
- 帽子・サングラス・日焼け止めは必須です。紫外線が日本よりかなり強力です
- 散策していると汗をかくので、タオルとシャツの着替えを持っていきましょう
- 海水浴をしたい方は、ビーチタオル・ビーチサンダル等を忘れずに
- 遺跡はどこも写真映えするスポットばかりです。カメラ好きの方は準備しましょう
- チップも必要なので、現金もある程度必要です
- ホテルから水(ペットボトル)を持っていける場合は持っていきましょう
セントロを超えて
ツアー参加者の数にもよりますが、バスもしくはバンに乗車してトゥルム遺跡に向かいます。
ホテルゾーンからセントロを超え、一時間半ほどで到着です。
途中、ダウンタウンの荒れた感じや、車を止める段差や関所みたいなスポットがあり、「日本とは違うんだな〜」とうことを実感するはずです。
トゥルム遺跡の場所はココ!
カンクンのホテルゾーンから南に約120kmくらいです。
トゥルム遺跡を楽しもう
トゥルム遺跡に到着すると、ツアーの場合はガイドさんと一緒にある程度進んでいくことになります。(途中自由行動の時間があります)
集合時間と集合場所を絶対に間違えないように、しつこいくらいに確認しておきましょう。おいて行かれたら大変です。
売店があります
最初に売店やレストランがあるゾーンがあります。
着いてすぐのところにある売店で少し時間を取ってくれる場合があるので、ホテルから水を持ってきていない場合は、ここでペットボトルの水を買っておいて下さい。
歩いているとかなり暑くなってきますが、遺跡に入っていくと当然自動販売機等はありません。熱中症になったら大変ですので、忘れないようにしましょう。
可愛いバッグやワンピース、男性ならTシャツ等も売っていますが、帰る前にも時間があるので、ショッピングを楽しむのは最後にしたほうが賢明です。
ガイドさんに付いて歩く
ガイドさんにおいて行かれないように付いていきましょう。
少し距離があるので、専用の送迎バスに乗ることもできるのですが、別途1USDかかります。ここは歩いても大した距離じゃないので、大丈夫です。
遺跡のような建物が見えてくると、ちょっとどきどきしてきますね。
ツアーに参加しているので、料金所で料金は支払いません。ツアーに参加していない方はここで支払うことになるので、覚えておきましょう。
料金所を通って、森の中を通ってどんどん歩いていくと、石垣が見えてきます。それをくぐると、トゥルム遺跡が姿を現します!
ガイドさんから説明
かなり広大な場所に、遺跡の建造物が点在しています。遺跡の方は否応なしに心が踊ってきますね。
僕ですか? 僕はインディージョーンズが大好きなので、常に敵の殺し屋とか現地の部族とかが襲ってくる妄想しっぱなしでした。あと、秘密のスイッチとか罠とかそういうのを探すごっこをずっとしてました…。
赤い帽子のナイスガイがガイドさんです。スペイン語訛の英語だったんで、要所要所聞き取れないところがありましたが、超可愛かったです。愛嬌があって憎めないキャラ。
フレスコ神殿についてある赤い手形。
アップにするとちょっとおっかない…
英語の日常会話はなんとかできるんですが、文明とか遺跡の説明になると固有名詞とかも多くて正直さっぱり理解することができなかったのが残念でした…。
これを理解して楽しむためには、英会話を本気で勉強するしかないでしょうね。
自由散策の時間もある
一通りガイドさんからの説明が終わると、自由に散策できる時間がやってきます。
しかしどこを見渡しても絵になるというか…
建物も植物も動物も海も空も美し過ぎて、本当にテンションが上がりっぱなしです。
この石塀の質感が良いですよね。
あ、最初に断っていくと、建物に入ったり登ったりはご法度です。絶対にやってはいけません。テンションが上りすぎていたとしてもダメなものはダメなので、気をつけてくださいね。
海水浴を楽しんでいる人たちもたくさんいましたが、あいにくこの日は天気が荒れた後だったのか濁っていました。波も高かったので、僕のような泳ぎベタには厳しいですね。
遺跡を走っていくリスを発見! メキシコにもリスはいるんですね…と思いながら見ていたら、尻尾がサボテンみたい…。さすがメキシコ!
ちょっとおっかない(凛々しい)顔をしたスズメ? がいたり。
よくわからない植物があったり…。右を見ても左を見ても、全てが新鮮でした。
これが有名な『風の神殿』ですね! ここは本当にインスタ映えするスポットだったので、みんなこぞって写真を撮っていました。
イグアナの楽園
ちなみに、カンクンにいる間は(さすがにホテルゾーンにはいませんが)、各地でイグアナを見ることができました。
その中でも、ここトゥルムはホントにそっこら中にいます。至近距離とかそういうレベルじゃない。ご自由におさわり下さいレベルで大量に生息しているのです。
そんなイグアナがかっこよかったので、僕の『トゥルム&イグアナ』フォルダが火を吹きます!
『やんちゃ』
『狩人』
『ふてくされ』
『真剣な眼差し』
『海の憧憬』
『憂い』
……お楽しみいただけたでしょうか? 感想は…いえ、結構です…。
まとめ
マヤ文明の遺跡であるトゥルム遺跡を楽しんできました。遺跡建造物の探検は、異文化を視覚で感じることができる点が最高ですね。良い点悪い点をまとめます。
良い点
良い点は以下の通り。
- 最高の絶景。日本では到底味わうことのできない異国感
- 気分はレイダース。彼氏or旦那の子どもっぽい一面が見れますよ
- カンクンのツアーの中でもトップクラスに『安い&近い』
悪い点
悪い所は少しあります。
- 強烈な日差しが照りつける中での散策なので、ゼッタイ日焼けしたくないアナタには不向き
- アクティビティではないので、あっという間に終わってしまうかも
- 遺跡や文明に興味がなければ退屈な可能性も…
最後に
何と言っても圧倒的な異国情緒。これに尽きるでしょうね。
今回のツアーは午前中に出発し、10:00〜12:00くらいの2時間をトゥルムで過ごしたのですが、終始興奮しっぱなしのはしゃぎっぱなし。
それくらい楽しめるツアーだったのですが、もしかしたら男性の方がオススメかもしれません。男ってほら…こういう遺跡とかにときめいちゃう人多いですから。
でも、こんな日本ではありえない世界に自分が存在しているという情景を思い浮かべてみて下さい。
『うざいセクハラ上司』も『満員電車の辛さ』も『なかなか結婚を切り出さないカレシ』も…全て「些細な事だな…」って思っちゃうくらい…。最高の体験ができると思いますよ!
それくらい、普段の現実を吹き飛ばして忘れさせてくれる世界がアナタを待っていることを保証します。
インフォメーション
最後に基本的な情報をおさらいしておきましょう。ツアーの参考にして下さい。
映像で観る
基本情報
- 営業時間 : 8:00〜17:00
- 住所: Carretera federal 307 Cancún – Chetumal Km 230, 77780 Tulum, Q.R., Mexico
料金の目安
- 入場料: 大人 70 ペソ(400円〜500円)
- ツアーの場合は催行会社による(交通費等も含めるため)
- ツアーの場合のチップは、ガイド・ドライバーに20USD程度が相場
場所
トゥルム遺跡は下記の地図の場所にあります。
- ツアーの場合はツアーバスで現地まで送迎してくれます
- カンクンやプラヤ・デル・カルメンからバスも出ています。
お役立ち情報を再確認
- ツアーなので、帰りの集合時間と場所はしつこいくらいに確認しましょう
- 歩いて散策することになるので、スニーカーなどの履きなれた靴で行くようにしましょう
- ガイドさんとドライバーさんへチップを渡しましょう。相場はそれぞれに20USDくらいのようです
- 海水浴ができますが更衣室は無いので、よほどの理由(マヤの遺跡を擁する海で泳ぎたい! みたいな)がない限りは、止めておいたほうが無難だと思います
おすすめ必携グッズ
トゥルム遺跡に持っていくと便利なものを紹介します。
日焼け止め
日本とは比べ物にならない程、日差しが強烈です。そんな中を2時間程度は散策することになるので、日焼け止めは必須ですね。シェルハ等のエコパークにも行くことを考えると、オーガニックの物を用意しておきましょう。
サングラス
カッコつける為に装着するのではなく、あまりにも強い紫外線から目を守るためです。念のため一つ持っていくことをオススメします。
帽子
同様に、頭を紫外線から保護するために必要です。僕は油断して、帰ってきてから頭の皮が大量に向けて辛い思いをしました…。